【 Illusion 】
チャオと豪宙太のフォーク・デュオ時代の作品をベースに、曲そのものを大改造。
パーカッション類が盛大にダビングされ、独特の広がりを出している。
豪宙太の一人多重録音による「謎のインチキ・ブルガリアンボイス」をフィーチャー したイントロ
及びそれを逆回転させた後奏が、なかなかサイケデリック。
幻な感じを表現したつもりだそうだ。
[一郎のコメント ]
録音してて楽しかった曲です。
昔、バンドのみんなで海に遊びに行った時、 砂浜で豪君がギターを弾いて
チャオと二人で歌ってた『いりゅーーーーーじょーん!』って 部分だけ覚えてて
いつかやりたいと思ってた。

【 赤とんぼを追いかけて 】
イントロで秋の虫の音が聴こえるが、よく考えてみると、赤とんぼは鳴かない…。
全般的に「俺たち日本人!」という態度を出したがるマーマーバンドだが
この曲ほ ど明確に「和調メロディー」で押してくる曲は意外と少ない。
ゲスト参加の秦野猛行がストリングスアレンジをしたこのテイクは、
全編マレットで ドラムを叩いている豪宙太のプレイと相まって、荘厳な雰囲気。
マーマーバンド最大の「野田の人々の間での」ヒット曲で、
他のミュージシャンによ るカバー・バージョンもいくつか存在するらしい…。
[ チャオのコメント ]
この赤とんぼは私にもよく見えないのよね〜。
でもこのとんぼの目ん玉はいつもオタマ ジャクシなんだよね〜。
[ 一郎のコメント ]
この曲は、歌詞がない状態の時に鼻歌で作った。
ある日、チャオが関係ないとこで 歌詞を書いてきて、
試しにハメてみたらぴったりだったんで、びっくりした。

【 ふくれっつらのバラード 】
そもそも、「トロピカル親子の『長屋でトワイライト!』」という
バカバカしいラジ オ番組ふうCD(もはやプレミア物か?)が作られた時に
「それでは今週の一曲目、 マーマーバンドで『ふくれっつらのバラード』聴いてください!」
という感じで収録 されていた。
この曲でも、今回用に秦野猛行によるストリングスアレンジが追加され、
煌びやか且 つちょっと水っぽい仕上がり。
ライブでも、「さあ、今日はお客さんと手拍子で対決だ!」とセットで、超定番の一 曲である。
[ チャオのコメント]
パチンコでスゲエ〜負けた時、店出て見上げた夕焼けは美しかった。
1日をスゲエ〜無 駄にした気がして、歌作ろうってがんばった。
転んでもただじゃ起きない唄歌い。
[ 一郎のコメント]
出来た時、『これでどーだー! 文句あっか!』という境地に達した。
でも、結構 しょっちゅう達するんだけど。幸せな俺……

【 今日のところは 】
「アンコールが来たら最後の最後でやる、みたいな、
デザートの決定版って感じのを 作ろうぜ」と言ってチャオが持ってきた曲。
最初は、もっとテンポが速く、いわゆる「スカ」のようなリズムで演奏されていた。
それをぐっとテンポダウン、いよいよデザートっぽくなって再登場。
エレクトリックピアノは一郎が弾いている。
しかし、肝心のアンコールがあまり来ない昨今、ライブで演奏される機会はなかなか ない……。
[チャオのコメント ]
愛と恋の区別って未だにまだよくわかんないけど、
どっちにしろ最初のワクワクした (あの一方的な)感じいいよね。
適度なかけひきと恥じらいが。
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