2001年5月22日18時15分
< 回想録・第三話  作詞・作曲の話 >

 マーマーバンドには2001年5月現在、63曲の公式オリジナルレパートリーがあることになっている。
ただし、中には脱退したメンバーの世界観で出来上がっている曲もあり(「電車とミントガム」や「神田川ごっこ」など)、それらはよっぽどの事がない限り、今後マーマーバンドで演奏されることはないだろう。

 さて、今回はそういった一部の例外を除いた我々のレパートリーを「作詞」と「作曲」という観点から見つめ直してみたい。63曲全部を知っている人はほとんどいないだろうし、我々自身も忘れかけている曲すらあるが、俺は何しろ分析マニアの傾向があるのだ(この傾向は音楽を作ったりする際にしばしば妨げになるので、自分としてもどうかと思うのだが、性分なので仕方がない)。よっぽどの「マーマーバンド通」の人以外には面白くない企画なので、悪しからず。

 まず、俺が「作詞」をしたのは...

果てしない世界
Talk about You
鐘の鳴る丘
野球少年は止まれない
夕暮れのホスピタル
愛ある暮らし
それで勘弁してください
ハード・ボイルド
今宵、常磐フリーウェイ
軟弱者に幸多かれ
合唱団ふたたび
パパはギタリスト
ハモってばかりの街角で
東京 Japanese Boy

 これしかない。

 全部で14曲、しかも一番新しい「ハード・ボイルド」でさえ
 4年以上前の作品なのでほとんどの曲を知らない方も多いだろう。
 なぜ最近は俺が歌詞を作らないかというとそれにはいくつかの理由があるのだが、
 その話はまた次回以降に。

 続いて、俺が「作曲」をしたのは...

果てしない世界
家猫ゴン
Talk about You
鉄人とハーモニカ
灰色の片すみで
鐘の鳴る丘
野球少年は止まれない
飛行日和
月下物語
ハイ!マーチ
ラクダで行こう
あじさい咲けば
Swallow
My Room
愛ある暮らし
ふくれっつらのバラード
常磐フリーウェイPart2
Magical Letter
今日のところは...
夢の中だから
それで勘弁してください
ハード・ボイルド
赤とんぼを追いかけて
合唱団ふたたび
パパはギタリスト
ハモってばかりの街角で
東京 Japanese Boy

 ...という27曲。

 ちなみに「夢の中だから」はチャオと、
 「常磐フリーウェイPart2」「Magical Letter」は豪君と、
 「あじさい咲けば」は三人で、
 「飛行日和」「今日のところは」「東京 Japanese Boy」は元メンバーのユタちゃんとの
 共同作曲になっている。

 前出の14曲とは対照的に、
 この27曲の中には最近マーマーバンドを知った方にもお馴染みの曲が含まれているので、
 「チャオは作詞をする人、一郎は作曲をする人」というイメージを持っている人も多いだろう。

 それならば、チャオが「作曲」をした物を並べてみると...

恐怖のパン屋さん
の・さ・ば・れ
君の傘に
あじさい咲けば
心のままに
夢の中だから
ひとめぼれ
なあ、行こう
Different Road
Dear Friend
みんな何処へ...?
凧の唄
She's No Angel
どしゃぶり
Battle Game

 という15曲。意外に多い? 

 この中で「あじさい咲けば」はさっきも言ったように俺と豪君との共同作曲
 「ひとめぼれ」はユタちゃんとの共同作曲である。

 この15曲を見渡して気づいたのは、1コーラスごとにリードヴォーカルが変わる「みんな何処へ...?」を除くと、全曲がチャオのリードヴォーカルである事だ。つまり今までのマーマーバンドで、俺や豪君がリードヴォーカルを取るためのメロディーをチャオが作ったことは一度もないという事になる。

 俺は長年、チャオという男はメロディーに対する執着が薄い男だと思っていた。
しかし、彼が昨年立ち上げた女性ヴォーカルの新ユニット「チャオチャオバンビーナ!」での
彼の作曲ぶりを見て認識を新たにした。なにげにイケてるメロディーメイカーなのだ。

 今回の分析結果をふまえ、マーマーバンドの新曲の方向性は今決まった! 
俺と豪君が「チャオ先生、僕たちの持ち歌を作って下さい!」とお願いに行く、これしかないだろう。
作曲家・チャオ先生は、若輩者の歌手・一郎と豪宙太を少しでもマシに見せるための
素晴らしいメロディーを作ってくれる、
そしてそれを我々二人は最低でも十年間は歌い続けるのである...。   どうでしょうか?

 ちなみに面倒くさがりのリーダー・豪宙太はよっぽど気が乗らないと作詞も作曲もしない。
 前出の共作物を除くと、彼が作曲したのは

だからバーベキュー
今宵、常磐フリーウェイ
Bad Image
君への歌
パパパヤ

 という5曲で、この中で作詞もしたのは「君への歌」と「パパパヤ」だけである。
 実はちょこちょこと作っているらしいが、
 それらはほとんど彼のソロアルバム(いつ発売されるんだか...?)用に回されてしまうようだ。

 次回以降は、それぞれの曲にまつわるエピソードや思い入れを中心に、
 『バンドに歴史有り』と言うテーマで書く予定だ。もちろん、単なる予定だ。

 


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